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「メイガス ソウルを歩く」

LangEさんにインタビューさせていただきました。

ミツモト

 まず初めに今回の作品を制作するきっかけについて教えてください

LangEさん

 きっかけはこちらのメインラインであるメイガス1巻を出版した際、読者の方から「次は韓国旅行に行ったこととか、書いてみたらどうですか?」と言われたことがきっかけです。

 ただ当時はそのまま自分を主人公にしたくなかったですし、メイガスが行く韓国旅行という感じにしてみました。

ミツモト

 テキレボのwebカタログを拝見したのですが、メイガスシリーズの主人公達が韓国を訪れる、というイメージで書かれているんですよね?

LangEさん

 そうですね。主人公スグクと、脇役二人です。ちなみに実はトラジというキャラクターがいるのですが、彼女は人魔(人は韓国人)という設定なので、韓国語を喋って大活躍しています。

ミツモト

 トラジは作中韓国語をしゃべるキャラですか?日本語訳もありますか?

LangEさん

 全編日本語です。ご安心ください。ただ、交渉などはいちおう韓国語で全部トラジが行っているという設定です。。

ミツモト

 なるほど。

ミツモト

 創作したキャラクターが現実?の世界に旅行をする、ってまったく頭になかったのですごく面白いと思いました。

LangEさん

 ありがとうございます。実は僕、韓国に10回以上言っていまして、違う旅行をパッチワークしていたりします。

ミツモト

 おー10回!

LangEさん

 10回、ほぼ毎年行っています。

 なので正統派旅行記を読みたい人には地雷かもしれません......。

ミツモト

 「メイガス ソウルを歩く」はサンプルページを見てぐっと親近感というか、とっつきやすさを感じました。

LangEさん

 ありがとうございます。メイガス本編が普通の人が読むと不愉快になると評判の作品なので、こちらはとても親しみやすく、メイガスが合わない人でも入門というか、手に取ってもらいやすいようにしました。

ミツモト

 不愉快......ですか?メイガスシリーズについても少し触れさせて頂けたらと思っていたのですが、どんな作品でしょうか?

LangEさん

 メイガス、311の時に原発が爆発しましたよね。それで異世界に通じた日本の物語です。日本はその後、不安を産めるようにファシズムが政権をとり、異世界を蹂躙します、その蹂躙された異世界人が日本に独立と、そして破滅をもたらすべく戦う物語です。

ミツモト

 311の後、ということは現在3巻まで出ていらっしゃるみたいなので早いペースで発表しているということですね。

LangEさん

 そうですね。311以降の違和感を消化できるようになって、小説化できるようになったのが3年前、それで印刷をするために書き始めたのが去年なのでかなり速いペースだと思います。

ミツモト

 今作品について、気に入っているところ読んでみたいところはどこでしょう

LangEさん

 途中でトンイドンというスラムを覗くエピソードがあるのですが、ここを訪れる方はそんなにいないと思うので、なんとなくでもその雰囲気を感じていただけるように書いたところがまず気に入っています。

ミツモト

 逆に苦労したところも教えてください

LangEさん

 苦労したところ......。実は韓国の普通の家を訪ねる場面や、チキンを食べる場面があるのですが、そのシーンは実はちょっと脚色していたりします。その脚色が大変でした。普通の家は実際に友達の家を訪ねたのですが、そこをさらすわけにいかず......。あとサンサンマダンという芸術スポットで見る映画に関しても、相当昔の話(311が起こる前の話です)なので、その映画について触れようとするととても難しかったです。それと、写真ですね......。

 あとは本当はソウルから離れたエピソードも描きたかったのですが、そこまで描けなかったのもつらかったです。

ミツモト

 では一般的な旅について質問させていただきます

 おすすめの旅行先は...韓国でしょうか

 のんびり、というよりは観光メインの旅がお好きですか

LangEさん

 韓国はオールデイズナンバーワンですね。そのほかに鴨川シーワールドが最近は来ています。

 韓国旅行の時、実は僕の目的は鉄道なんですよ。

 あとは韓国独立の史跡と。

ミツモト

 (又旅で)インタビューの機会を頂いて皆さん凄く事前に調べられていたり、内容の濃い旅行をされているばかりなのですごいなぁと思っています。

 あーやっぱり物書きの方は歴史とかお好きな方が多いんだなぁ...

LangEさん

 うーん、メイガスを書くための取材というのが実情ですね。韓国の歴史を見ると、日本の歴史と「こりゃぶつかるわ」ってこともよくわかります。そして独立運動家をとても大事にしているんだな、と。そこが韓国の独立運動史跡を見る楽しみですね。

ミツモト

 日本と韓国で鉄道の魅力は違いますか?

LangEさん

 鉄道は何でしょう、元は日本ですし、日本の技術などもとても多く入っているのですが、その上にフランス、アメリカ、国産といろんなものをぐちゃっと、まるでビビンバみたいに混ぜているところが本当に楽しいんです。

ミツモト

 あ、面白そう。

LangEさん

 地下鉄の横をKTXが走っているって本当にすごいですよ。

 しかもKTXはTGVと同じ技術なので、フランス気分を味わえますし

ミツモト

 KTXが分からない!(あとで調べます)

 ※Korea Train eXpress 韓国高速鉄道

LangEさん

 KTX、新幹線みたいな高速列車ですね。

 すごい早いですよ。301キロ出しますし。

ミツモト

 地下鉄の横を新幹線が走っている...それは...なぜすごいのかご説明頂ければ助かります...ごめんなさい何も知らなくて

LangEさん

 実は京釜線が味噌なのですが、地下鉄がまず乗り入れて、通勤電車の役割をしています。その上にKTXがソウルからシフンという地区まで京釜線の線路に乗り入れて走っているんです。この区間、普通の列車(特急セマウル、急行ムグンファも含めて)走っているのですごくすれ違う電車が面白いんです。

ミツモト、20:18

 線路を共用しているということですか?

LangEさん

 そうですね。複々線の線路をお互い分け合って、並んで走っています。

 電車オタクとしてみていてたまらないエリアの一つですね。

ミツモト

 なるほど。面白さが伝わってきました。

LangEさん

 いつも1等席に乗る(釜山までの500キロを乗っても8000円くらいなので)のですが、サービスもお菓子と水が出たり最高です。

ミツモト

 お菓子でるんですね。飛行機みたい。(子供か)

LangEさん

 おかし、一時期すごく安かったのですが、最近すごく豪華になって、しかもおいしくなりました。ナッツが出たり、クッキーが出たり。

 韓国、お弁当文化が一時期貧弱だった気もしますのですが、最近は駅売りの弁当も含めてすごくおいしいのでたまに電車に持ち込んで食べています。

 あとは韓国で外せないのは友達と行く素顔の韓国巡りですね。

ミツモト

 素顔というと?

LangEさん

 あ、もう観光地ではなく、街のサウナに入って友達と駄弁ってみたり、近所のタコス屋さんでタコスを食べてみたりですね。

ミツモト

 ハワイでスーパーで買い物してみる、みたいな?

LangEさん

 あー、「下町の」という言葉が入る感じですね。

ミツモト

 生活するような旅ですね!

LangEさん

 そうですそうです。ぼくの韓国旅行のテーマで、日本人ばれしない、というのがありますので......。なので韓国語で会話しますし、できるだけ日本人だから・・・・・。という遠慮をされないように頑張っています。

ミツモト

 それこそ次の旅本は韓国にちょっと住んでみる、みたいなのもいいですね

LangEさん

 それ、やりたいことの一つです。

 いつか語学堂で韓国語を学びつつ、韓国生活を少しでもするのが今の夢です。

 (日本で学べる韓国語に物足りなさを感じているので......)

ミツモト

 ホームステイとかしたら分かるんでしょうが、日常生活もそうですが、学校とか職場のルールとか意外なところが全然違ったりして面白そうです。

LangEさん

 そうですね。友達の家が大学の寮なので難しそうですが、いつか友達が家を買ったら1か月くらいホームステイさせてもらいたいですね。


創作キャラクターが現実を旅する、自分もやってみたら面白そうだなぁと思いました。そもそも国内外問わず初めての場所では誰もが異邦人だったりしますね。 そこでは普通の食べ物や普通の生活が 読者にとっては新しかったり面白かったり。そんな時創作キャラクターは良い旅人になってくれそうです。


2019/7/19 インタビューより